現在、致死的な感染症である『猫パルボウイルス感染症』に罹患している子がとても増えています。排泄されたウイルスはとても環境抵抗性が強く(アルコール消毒では効果なし)、免疫力を持っていない子がそのウイルスに触れると容易に感染、最悪の場合には死亡してしまいます。症状として、嘔吐下痢が一般的ですが、それ以外に発熱だけや元気消失だけの、一見するとパルボウイルス感染症と分からない症状を呈している子もいます。ウイルスは猫の身体はもちろんのこと、その子に接する対象すべて(キャリーや人、洋服、靴など)に付着している可能性があります。罹患猫に触れた人が、適切な消毒等をせずにその手のまま他の場所に触れると、そこが新たな汚染源となります。このようにリスクの高いウイルスになりますので、当院では厳重注意で、適切な消毒薬による清浄化に努めています。
そこで、このような可能性のある猫を連れてくる保護主様および飼い主様に、病院からのお願いがあります。
『来院前』に必ず病院にお電話をお願いします!
現在、上記のような疑いのある子を連れてくる方には、待合室や診察の状況により、院内ではなく外(もしくはお車の中)でお待ち頂いています。(お電話がない状態で来院された場合には、すぐに外に退出して頂き、触れたと思われる場所の消毒を行っています)これらはすべて周囲への感染を防ぐための措置でありますので、ご了承ください。
※なお、検査によりパルボウイルス感染症ではないと証明された子には、上記の限りではありません。また、ウイルス抗体価検査により十分な防御能があると判定された子は、感染のリスクはまずありませんので、ご安心ください(注:ワクチン接種済みでも抗体価の上昇が不十分な場合があるため、打っているからと安心は出来ません。ワクチン接種、抗体価などについての詳細は、当院までお問い合わせ下さい)。